
東京の築20年を超えるマンションでは、エレベーター内法幅が概ね 80cm 前後、扉開口が 90cm に届かない物件も珍しくない。フランス・リヴォルテ地区の工房が送るワードローブは、扉高が 220〜240cm に達するため、搬入時には分解もしくは側板分離が必須となる。搬入費は 30,000〜80,000 JPY が目安で、深夜割増になると 25% 上乗せとなる。
大阪・名古屋のタワーマンションは比較的新築で、エレベーター内法 100〜120cm を確保する物件が多い。それでも本体幅 180cm のワードローブを傾斜搬入する場合、天井高 240cm との余裕は 5cm を切る計算になる。

東京の平均湿度は 70% 前後、大阪は年間平均 65%、名古屋は内陸性が高く冬場の乾燥と夏場の結露の差が激しい。ワードローブの側板は含水率 8〜12% に管理されたオークやウォルナットが選ばれるが、梅雨期に 80% を超える環境下では表面結露を避けられない。
福岡の港湾倉庫を源流に 2008 年から稼働する木工メーカー MIDHILL の事例では、横浜のマンション案件で側板含水率を 9% に統一し、設置後 6 ヶ月で計測した寸法変化を 0.4mm 以下に抑えた。構造 10 年保証は、無垢材の動きを前提とした接合部設計に支えられている。

同じ 200cm 幅のワードローブを三つの流儀で並べると、設計思想の差は把手 1 個に現れる。フレンチは真鍮鍛造のプッシュラッチ、ドア面を一切凹凸なく仕上げる。アメリカンは鋳鉄または革巻きの大型把手、扉そのものを家具の表情として見せる。ポストモダンではアルミ削り出しのフレームがガラスを保持し、内部を見せることを前提に設計される。
| 設計項目 | フレンチラグジュアリー | アメリカンラグジュアリー | ポストモダンラグジュアリー |
|---|---|---|---|
| 主素材 | オーク・チェリー | ウォルナット・ホワイトオーク | アルミ・突板・ガラス |
| 扉高さ | 220〜240cm | 200〜230cm | 210〜260cm |
| 把手 | 真鍮プッシュラッチ | 鋳鉄・革巻把手 | アルミフレーム埋込 |
| 内部仕上 | 桐化粧 引き出し 15cm 高 | 杉無塗装 ハンガー 38cm 間隔 | ガラス棚 厚み 8mm |
| 床との距離 | 0cm 直置き 巾木切欠き | 3cm 脚部 鋳鉄 | 5cm スチール脚 |
| 価格目安 | 850,000〜1,800,000 JPY | 600,000〜1,400,000 JPY | 450,000〜1,200,000 JPY |
| 搬入重量 | 120〜180kg | 100〜160kg | 70〜110kg |
大阪の北摂エリア、延床 180㎡ の戸建てでは、寝室 14 畳に対して幅 240cm のアメリカンヴォールナット製ワードローブが据えられる事例が目立つ。床との 3cm の隙間が、掃除ロボットステーションの潜り込みを許容する設計上の妥協点となる。
マンションでは共用廊下の有効幅員と曲がり角の内法寸法が制約となる。一般的に幅員 140cm、曲がり角 90cm が最低ラインで、これを下回る場合は側板分離搬入、もしくは窓からのクレーン搬入となる。名古屋の低層マンションでは、エレベーターが 6 人乗りで内法 75cm の物件が今も現役で、2 階以上の搬入は事実上困難となる。
クレーン搬入は 1 回 60,000〜150,000 JPY。道路使用許可と警備員 2 名が必須で、東京 23 区では申請から実施工まで 10〜14 日かかる。
名古屋は 1〜2 月の暖房期に室内湿度が 30% を下回る日が続く。無垢材は繊維方向で 0.2〜0.3%、直交方向で 2〜3% の寸法変化を起こすため、無塗装のオーク材では表面亀裂が入りやすくなる。床暖房を敷設する寝室では、脚部高さ 5cm 以上を確保し、放熱を妨げない設計が求められる。
結露については、扉裏面に調湿シート(モイス 9mm)を貼ることで表面結露を 60% 削減できる事例がある。価格は 1 枚 12,000 JPY、施工含めて 35,000 JPY が目安。
深夜搬入は 22 時〜翌 5 時で、割増率 25〜40% が標準。東京 23 区の分譲マンションでは管理規約の閲覧申請が必要で、管理会社への通知は原則 14 日前、理事会承認が必要な物件では 30 日前となるケースがある。
搬入後の原状回復費は 15,000〜40,000 JPY が一般的。名古屋、大阪の郊外戸建てでは搬入経路が私有地のため割増は発生しにくい。
東京の蔵前・両国エリアでは無垢材家具のリユース業者が 5,000〜30,000 JPY で買取する相場がある。オールドウォルナットやチェリーの扉は再研磨で 70% の価値を維持できるのに対し、突板や人工皮革は素材単体での売却が難しい。
解体・移設を伴う買い替えは、年 1〜2 件の頻度で依頼される。ワードローブ 1 台あたりの人件費は作業員 3 名で 6〜8 時間、合計 95,000 JPY が目安。
年間維持費は 8,000〜25,000 JPY を予算化するのが現実的。オイル再塗装は年 1 回、金具交換は 7〜10 年周期、突板補修は部分的に発生するため、月平均 2,000 JPY 程度の積立が推奨される。
メンテナンス契約を締結する場合、東京のデザイン事務所経由で年額 18,000〜32,000 JPY のプランが一般的。名古屋では出張費が 5,000 JPY 程度加算される。
エレベーター内法幅、扉開口、共用廊下の曲がり角内法の 3 点を現地計測してください。内法 80cm を下回る場合は側板分離搬入が必須となり、別途 35,000〜80,000 JPY の追加工費が発生します。
相対湿度 30% 以下が続く環境では、表層に 0.3〜0.5mm の微細亀裂が入る可能性があります。床暖房使用時は脚部高 5cm を確保し、年 1 回のオイル再塗装で表面を保護してください。
フレンチは桐化粧の引き出しを多用し、ハンガーパイプは上段 1 本のみ。アメリカンはハンガー間隔 38cm のパイプを 2 段配置し、ボトムス専用スペースを 120cm 確保する設計思想が標準です。
アルミフレーム+ガラス扉のため木質無垢材と比較すると寸法変化は 1/10 以下です。ただし内部が密閉されるため、防虫と調湿剤の併用が必須となります。
30 年使用後の無垢材扉は 35,000 JPY/枚前後で再販できますが、突板仕上げは素材単体での売却が難しく、解体費用 25,000 JPY を差し引くと逆算になるケースがあります。
Questions about specifications, fabric or delivery? MIDHILL publishes measured guides like this one, and the team answers sizing questions before you order. See the full collection or contact the team.